これからのグローバル時代こそ教養学部に進学するべき
このサイトでは、日本各地の教養学部もしくはそれに準ずる学部を紹介していますが、先日このような意見を聞きました。
「教養学部に進学してしまうと、専門性を身に着けられない気がします。中身のない人間が実社会で生きていけるとは思いません。」
確かに、一見すると正しい意見のように聞こえます。
教養学部とは?というページで解説した通り、教養学部では自分の専門を深く学ぶというよりは、幅広い学問を学び、より広域な視野を身に着けることに重点を置いています。
すると、やはり専門的な学部、学科よりは専門性は低くなってしまいます。
しかし、これに関しては全く問題ありません。
まず、現代の世の中、特にビジネス社会でそこまでの専門性を求められることはありません(専門職を除く)。
むしろ、現代のグローバルな世の中は、ビジネスモデル、国籍、価値観など、さまざまなことが多様化していて、幅広い知識が求められることが多いです。
ですから、教養学部で身に着けた幅広い視野というものはこれからの社会で確実に役に立ちます。
また、教養学部に進学すれば、自分が本当にやりたいことが見つかる可能生があります。
はっきり言ってしまうと、今の日本の教育システムで自分が本当にやりたいことが見つかるでしょうか。
特に普通科に進学した学生が、あの3年間で「自分がやりたいことはこれだ!」と確信を持つことができるでしょうか。
教養学部に進学すれば、さまざまな分野に触れる事で、今までは気づかなかった自分が本当にやりたかったことに出会うことが可能ですし、実際にそのような人が多いです。
進路で悩んでいる学生の皆さんは、ぜひとも教養学部、もしくはそれに準ずる学部への進学を検討してみてください。
自分の興味の赴くままに学習し、自分の視野を広げる感覚を知ると、それだけで人生が楽しくなりますし、そしてそれがこれからのグローバル社会で求められるものになります。